今回は、ついにANAの最新のビジネスクラス、The Roomをシカゴ線で利用する機会に恵まれました。10時間を超えるフライトでも疲れは全くなく、あと何時間か飛んでいてほしいと思うほどでした。なお、現在はシカゴ線にThe Roomは投入されていないようなのでご注意ください。



本日のフライト情報

航空会社:ANA
便名:NH112
出発地:東京国際空港
出発予定時刻(実際):10:40 (11:21) 41分遅れ
到着地:シカゴ・オヘア空港
到着予定時刻(実際):7:20 (7:58) 38分遅れ
所要予定時間(実際):11時間40分 (11時間37分)
機材:Boeing 777-381ER JA785A

羽田空港

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チェックインを早々に済ませ、羽田空港第3ターミナルのANAラウンジに来ました。アルコール類はよくわかりませんがこんな感じです。一通りはそろっているのではないでしょうか。



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フードはパンや稲荷寿司、サンドウィッチなどがあります。正直な感想として、国際線ビジネスクラスラウンジとしては食べ物はしょぼい部類に入ると思います。



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サンドウィッチをいくつか取ってきました。離陸後すぐ食事になると思うので、やや控えめにしておきます。



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コーヒーや紅茶など温かい飲み物も一通りあります。


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午前中は北米や東南アジアへの出発が集中するのですが、以前は2つあったANAラウンジも片方が閉鎖されてしまい、座る場所を見つけるのがやっとなほどの込み具合です。


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カレーを注文しました。各席にQRコードがあり、それを読み取って注文、用意ができるとSMSが届く仕組みです。ベジタブルカレーは注文式ですが、普通のカレーはブッフェコーナーに置いてあります。



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紅茶はジョージスチュアートです。これ、JALのラウンジにもありますよね。



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ソフトドリンクはファミレス仕様です笑



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ホットミールが少しと、サラダもあります。


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先ほどのサンドウィッチもここからもらってきました。だいぶ混雑していたラウンジですが、9時半ごろに東南アジア便の搭乗が始まるのを境に、奥のほうのエリア中心に空席が出てきました。





搭乗~出発


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今日は108Aゲートからの出発です。搭乗開始が遅れており、搭乗できたのは定刻10分前の10時30分ごろでした。



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本日の搭乗機、Boeing 777-300ER、JA785Aです。ANAのビジネスクラスの最新プロダクトであるThe RoomはBoeing 777-300ERの一部にのみ装備されています。座席は最新ですが、基本的には今後徐々に退役していく機種なので、今後Boeing 787等のビジネスクラスがどのように更新されていくのか気になりますね。




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座席には枕やブランケット、ヘッドホン、アメニティーキットなどが用意されています。大人二人が横に並んでもギリ座れるぐらいの幅があります。



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モニターは無駄に4Kです。なかなかの迫力です。

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ウエルカムドリンクはシャンパンをいただきました。離陸前はプラカップなのはあれですが、それっぽい形をしているのでOKです。(そもそもJALは少し前まで離陸前にはドリンクを出さなかった記憶ですが、あれは今も続いているのでしょうか。)


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本日の座席はビジネスクラス最後尾の20C、前向きの窓側席です。窓側席でも奇数番は後ろ向き、偶数番は前向きになります。さらに、割り振られる窓の数も5、8、9、10、11、16、17、18、19、20列目は2つなのに対し、6、7、12、13、14、15列目は1つになっていますので、座席指定の参考にしてください。

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前方カメラを見ていたら、はとバスの羽田空港ツアーご一行が機体の目の前で止まりました。写真を撮ったり、手を振ったりしていました。


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コントローラー周りは結構シンプルです。フットレストやレッグレストはないので、操作自体は比較的わかりやすいかと思います。

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ほぼ満席ということでエコノミークラスの持ち込み手荷物の収納にかなり手間取り、ゲートを離れたのは定刻41分遅れの11時21分になりました。搭乗に50分以上を要していたことになります。こんなことなら普段から米系みたいに搭乗開始を出発1時間前とかにしておけばいいのに...。まあそう簡単な話ではないと思いますが。

機内食1回目

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C滑走路34Rから北向きに抜け、10分弱でベルトサイン消灯、以降は雲海上の飛行となります。
このフライトでは3,000円ほど払いWi-Fiを使ってみることにしました。動画とかは厳しいですが、SNSぐらいであればそこまでストレスなく使えます。
31,000ftで巡航開始、まずは機内食のメニューを見てみます。




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1回目の食事は和食または洋食から選べ、洋食のメインは肉か魚から選べます。事前に指定ができたので、洋食の肉を選択しておきました。



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いつでも頼める間食はこんな感じです。一時期よりは少し種類が減ったように思えますが、普通の人間が感触で食べる量としては十分すぎます。結局今回は飛行時間の短い行きのフライトでは感触は頼みませんでした。





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こちらは到着前の朝食です。上段の3種類から選べます。



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アルコール類は知識が乏しく申し訳ないのですが、日本酒と焼酎は2種類ずつ、ワインは赤白2種類ずつに加え、シャンパンとロゼワインも選べます。そのほかビールやウイスキーなども一通りあります。当然飲み放題です。僕はそんなに飲めませんが...。



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ソフトドリンクも一通りありますが、エコノミーとの差はあまりない気もします。


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まずはアミューズ。ANAのビジネスクラスでは定番だというANAオリジナルスティックと、パストラミターキーとチリポテトです。ビジネスクラス最後尾のぼくの席に届いたのはベルトサインが消えて50分ほどしてからでした。


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そこからさらに30分ほどして前菜です。カニサラダ、ヒラメと紅芯大根のミルフィーユ、蒸し鶏などの白和え、イカ墨ピラフのいかめしの4種類です。どれも凝っていておいしかったですが、パンが冷たかったのは少し惜しかったです。



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そしてまた30分ほどでメインは牛フィレ肉のソテー。これぞビジネスクラスという感じです。



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ここから40分ほど待ちまして、デザートとチーズを持ってきていただき、もう少しワインを続けます。



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そこからさらに40分ほど経ちまして、チーズのお替りと、ハーゲンダッツも持ってきていただきました。



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最後に紅茶をいただいて、食事はひと段落です。前の方の席の方はもう眠りにつかれているようでした。ゆったりとしていて優雅でいいのですが、ちょっと時間がかかりすぎて睡眠時間が削られてしまった感もあります。


暗闇へ


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歯を磨き、一休みする準備です。そのころには、窓の外も暗くなってきました。
ボトルの水をお願いしましたがすでに切らしているようで、最初にもらったボトルに注ぎ足してもらいました。



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皆さんドアを閉めると、通路はこのような光景になります。機内とは思えない風景です。




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ドアを閉めると完全にプライベートな空間が完成します。こんな感じですから、座席指定において周囲の席に乗客がいるか否かは全く関係ないかと思います。



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目が覚めるとカナダ上空まで来ていました。地上の灯りはどこの街でしょうか。飲み物をもらいにバーコーナーまで行きましたが、何も置いておらずCAさんにお願いしました。


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シカゴまではまだしばらく飛ぶことになります。ボトルの水をお願いしましたが


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ベッドを戻す前に座席全体を映してみました。頭部に比べて足元は細くなっていますが、不便するほどではありません。頭を窓際に寄せて斜めに寝れば、身長180cm超の私でも問題なく寝れます。ただ、シートベルトの位置が微妙で、就寝中に正しく着用することは困難でした。


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少し起き上がって、映画を見ながら過ごします。このシートは座るには少々座面が平らすぎ、リクライニングした状態での座り心地は正直いまいちなので、離着陸時と食事の時以外はフルフラットにして、ネカフェのブースみたいな感じで使うのがよいのではないかと思います。

ここでシートに問題が起こりまして、座席が中途半端なリクライニング位置から戻らなくなってしまいました。座席を移動してから朝食をいただくことになりました。ちなみに故障の原因は前便の乗客がスリッパを座席に巻き込んだことのようでした。確かにこのシートはスリッパを置いておく場所がないので、シートポケットやコートフックなどに工夫して保管しておく必要があります。



到着前の食事

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朝食は洋食、エッグベネディクトです。色々載っていてこちらもおいしくいただきました。


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外も明るくなってきました。


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今更ですが、座席横の小物入れを紹介しておきます。中には紙袋しか入っていませんが、ちょっとしたものならしまっておけます。下にはコンセント、USBポート、HDMIソケットがあります。


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安全のしおりはこちらのマガジンラックに入っていました。テーブルを動かすときにどうしても巻き込んでしまう仕様で、安全のしおりはすでにベロベロでした。


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イヤホンジャックとUSBポートは窓際にもあり、座席をフルフラットにしたときでもちょうどよい位置になります。





霧のシカゴへ

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ベルトサインはシカゴ時間で7時24分に点灯しました。結構早めです。




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着陸寸前まで地上が見えないような霧の中、7時47分に着陸しました。



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ゲートには出発時の遅れを引きずり、約40分遅れの午前8時前に到着しました。


まとめ
The Roomはやはりうわさに聞いていた通り素晴らしいシートでした。本文中に書いた通り、食事や離着陸時以外はフルフラットにしてドアを閉めておくことで、このシートの強みを最大限生かせるかと思います。
このフライトはANAのビジネスクラスへの初めての搭乗にもなりました。サービス面に関しては正直に言って改善点がかなりあるかと思います。座席に対して乗務員が足りないのか、たまたま手際が悪いチームだったのかはわかりませんが、食事の提供スピードは極めて遅く、夜間にジュースを1杯頼むだけで10分以上待たされるような状況でした。これは、日系外資系問わず今までに経験したことのないレベルでした。ANAでは国内線でもプレミアムクラスの席数が多い機材だと近い状況に時折遭遇しますが、上級クラスの席数を増やすのであれば、サービスレベルを落とさないような工夫や必要に応じた乗員数の調整が必要かと思いました。

帰りのフライトはまた少し違った印象になりましたので、そのフライトの搭乗記が公開されたら是非お読みください。それまではぜひ、本ブログ内の別の搭乗記もご覧ください。


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